どうも、しょうへいです。
二人目の子が生まれた時に、育児休暇を取り、上の子との時間がいつもより増えました。
その時、3歳ながら、環境の変化を頑張って受け入れようとしているんだけど、本当は寂しいんだ
という、息子が心の中でたたかっている一面を見ました。
妻は出産後の入院
二人目の子の誕生と同時に、妻は産後入院に入ります。5日程度の入院です。そのため、5日間家に帰ってきません。
なので、上の子の相手は当然私です。
それが、育児休暇取得中の最優先事項。
息子と児童館にいったり、息子が好きなショッピングモールへ連れていったりしました。
環境の変化に気づいている3歳児
いつもなら、起きたらパパは会社に行っているので、いないはず。
いつもなら、毎日ママと出かけたりするはず。
でも、朝からずっとパパがいる。
ママは、病院にずっといて、家に帰って来ない。
ママは、病院で小さな赤ちゃんと一緒。
「赤ちゃんが生まれるよ」と言っていったので、それは理解してくれていたと思います。
だから、この生活の変化に、気づいていて、彼なりに受け入れようとしていた。
3歳児の葛藤
彼のお気に入りのショッピングモールに出かけました。育児休暇の初めだったと思います。
イオンモールのおもちゃ屋巡り
このショッピングモールには、おもちゃ売り場が3箇所あり、全てまわるのが定番になっています。
各おもちゃ売り場の、触れるおもちゃで遊びます。
そろそろ、いい時間。おもちゃで遊んでいる息子に声を掛けました。
「はっちゃんそろそろ帰ろうか」
「はーい」
息子は素直に返事。店内のおもちゃ屋さんから、少し離れた駐車場へ向かいます。
夕暮れ時の駐車場
駐車場に到着。もう夕暮れ時。
帰ってから、お風呂に入れないと、御飯作らないと、
その時は、そんな事考えていました。
車の近くに来た時に、息子は立ち止まりました。
どこか寂しそうな表情で、息子が言います。
「おうちに、かえりたくない」
そう言った後、息子の目から、涙が溢れ出しました。
その瞬間は、なぜ泣いているのか、なぜ帰りたくないのか、私にはわかりませんでした。さっきまで楽しそうに遊んでいたし、帰ろうかと言った時に素直に応じてくれていたからです。
でも、次に息子が涙をこぼしながら発した言葉で、なぜ帰りたくないのか理解しました。
「ママのびょういんに行くの」
家に帰りたくない理由、
自分の家がいつもと違う。
それは、いつもパパがいる。
それは、家にママがいない。
子どもにとって、大きな環境の変化なのだと思います。
いつもいるママが家にいない事は、十分すぎるぐらいの大変化。
遊んでいる時は、気がまぎれるだけ。
本当は、寂しくて不安なんだ、そんな一面を見せました。
ごまかすために、息子に声を掛けました。
「ん〜、少しお散歩しよっか?」
「うん」
涙を拭きながら、息子がこたえます。
少しぶらぶらと、特別なにかある訳でもない駐車場を散歩。
しばらく歩いて、自分の車に近づくと、
「やだ、さんぽするの!」
息子はまた涙を流しながら言います。
家に帰るのを、先延ばしにするかのように。
やはり、ママのいない、いつもと違う家が、嫌なんだ。
そう確信しました。
妻が5日間不在の生活
この出来事を妻に相談。
結果、
息子は、病院近くの祖父の家でお風呂に入り、そのままママのいる病院へ。
私は、自宅に帰って、家事業を片付けて、お風呂に入って、妻がいる病院へ。
この生活を、妻が退院するまで続けました。
息子はこの間、一度も家に帰らず。
あとがき
駐車場で、息子を無理に車へ入れて、家に帰ろうかとも思いました。
でも、そんなことをしなくて、良かったと思います。
彼は彼なりに、受け入れようとしている。
寂しい気持ちをごまかそうとしている。
まだ3歳。環境が変われば、戸惑うはず。大人だってそうですから。
大きくなったら、覚えていないでしょうが、
あの時、息子が、環境の変化を受け入れようとしてくれていた事、
そして、受け入れてくれたこと、感謝しています。
息子のお話し、読んでいただき有難うございます。
ではまたどうぞ、宜しくお願いします。