どうも、しょうへいです。
私は、20代の頃に就職せずに音楽でプロになろうと夢を持って、活動していました。
行っていた音楽活動は、「アカペラ」です。グループを組んで活動しておりました。
今回は、20代の頃の想い出話でございます。
アカペラとは
アカペラについて簡単に、
アカペラとは簡素化された教会音楽様式の事ですが、そこから転じて無伴奏で合唱を行う事を指します。
日本語では「アカペラ」と表記されますが、もともとはイタリア語で正式には「ア・カペラ(a cappella)」となります。これだと読みにくいので、このブログでは「アカペラ」と表記させてもらいます。
アカペラは、ポピュラー音楽でゴスペル、R&B、ロック、ポップスなど様々なジャンルに取り入れられています。
アカペラを始めたきっかけ
カラオケデビューは高校3年生の頃。それまでは、人前は勿論友達の前でも歌う事なんてできないような性格でした。カラオケに行くようになってから、仲の良い友達の前では、歌う事ができる(あくまでもカラオケ店で)ようになりました。
その頃には、「歌うことってまあまあ楽しい」と思うようになっていたと思います。
あくまでもカラオケで、ですが。
そして約3年後、大学3回生の頃の後半ぐらいに、ゴスペラーズというヴォーカルグループが、音楽番組ミュージックステーションで「永遠に」という曲を歌っているのを見て、衝撃を受けました。
なんて、かっこいいんだ
これが、その時思った事です。
そして、
俺もこうなりたい
と思いました。
もちろん、今までもいろんな歌手の方の曲を聴いていました。
でも、自分も同じようになりたいと思ったのは、この時が初めて。
そして私は、楽器が出来なくても自分の声で始める事が出来る、アカペラをしようと決心しました。
ゴスペラーズとは
ゴスペラーズは、日本のヴォーカルグループです。
《写真左から敬称略》
- 村上てつや(リーダー)
- 安岡優
- 黒沢薫
- 北山陽一
- 酒井雄二
メンバーは上記の5人となります。
早稲田大学のアカペラサークル「Street Corner Synphoy」で1991年に結成されました。
メンバーチェンジを経て今のメンバーとなっています。
1994年12月21日、「Promise」という曲でメジャーデビュー。2000年の8月に、私がアカペラを始めるきっかけとなった曲「永遠に」がロングセールスを記録しブレイクとなりました。2001年3月に「ひとり」というアカペラ曲をリリースし、アカペラ作品として日本音楽史上初のベスト3入りとなっています。
メジャーデビューからブレイクまで6年~7年かかっているというのは、ゴスペラーズのライブでもネタとして使っておられました。
ネットでメンバーを探す
当時は、ゴスペラーズの影響と、ネプチューンさんの番組で、ハモネプというのが始まり、アカペラが流行り出していました。
なので、ネットでアカペラの掲示板が存在し、メンバー募集コーナーもたくさんありました。
そこで、メンバー募集をしているところがないか、探したわけです。大学3回生の12月頃だったと思います。
自分の希望は、
- ゴスペラーズの曲がしたい
- ゴスペラーズのように男性グループがいい
- ゴスペラーズのようにリードヴォーカルをみんながする
という事。
今思えば、ゴスペラーズにこだわりすぎました。それぐらいゴスペラーズファンなもんで・・・。
そして、こういった条件を絞った募集というのは、なかなか合致するものがなく、しばらく見つからない日々が続きました。
数か月経ち、年も明けた2月に、こんな募集を発見。
「ゴスペラーズの曲をしています。メンバーが1人足りません。4人だとゴスペラーズじゃないので・・・。」
この募集に飛びつきました。
初めての顔合わせ
ようやく見つけた自分の希望と合致するメンバー募集。活動場所は、京都寄りの大阪。私は滋賀で、やや遠いけど、気にしませんでした。
何回か連絡を取り合い、初めて会う事になりました。滋賀まで来てくれるとの事。しかし当時、ネットでの出会い関連で事件が起こり始めた頃。結構不安でした。
初めて会う日。時間は18時頃。天気は雨。
待ち合わせ場所に行くと、1台の車から男性が1人降りて来て、私に向かって、
「はじめまして、しょうさんですか?」
と声をかけて来ました。そこから私のアカペラ活動がスタートしました。
その時の事は、今でもはっきりと覚えています。
顔合わせの時に知った事実
初めて会った日に来ていたのは、男性2名。
メンバー募集掲示板には5人編成には1人足りないと書いてあったはず。
そこで、現状を知ります。
「今この2人やねん」
・・・
・・・
・・・
なんやて・・・?
聞くところによると生活事情により、他2名が脱退したとの事。
私を入れて3人。
この時、この3人だけでの活動がしばらく続くとは思いもしませんでした。
3人での活動
3人での練習は、ほぼメンバーの家でした。
練習方法がわからず、正直グダグダする時もありました。
でも、思い切って3人で駅前で歌った事も何回かあります。
かなり緊張しました。
ハモっている感じなんて、その時全くなかったです。
3人で歌った曲は、「Promise」と「ひとり」。ゴスペラーズの曲です。
よく3人でやったなと、自分では思います。
メンバーが5人となる
やっとメンバーが増えたのは、3人で活動を始めてから8ヶ月経った12月の頃。これで4人となりました。彼はベースボーカルです。
実は、それまでメンバー募集に対して何人か来てくれていました。
しかし、一回会ってそれきりなど、なかなか定着してもらえず、3人のメンバーは変わらずという状況でした。
4人になって「ひとり」を駅前で歌った時、何人かの方が足をとめて聞いてくれていました。それは初めての経験です。
あの時のなんとも言えない感動は、忘れられません。
そして同月に、メンバーがさらに1人加入。このかたは、絶対音感の持ち主。
これで5人となり、本格的にアカペラ活動がスタートしました。
アカペラ活動
5人で活動を始め、ようやく形が出来て来ました。
この頃からライブハウスでも歌うようになり、いろいろな刺激がありました。ライブハウスの他には、夏祭りで歌ったり、冬のイルミネーション会場で歌ったり、路上で歌ったりしていました。路上で歌う時は、お巡りさんに注意された事もあったような・・・。それはごめんなさい。
駅前で歌った時に聴いてくれていたおばちゃんが缶コーヒーをくれたりもしました。そういうの、本当に嬉しかった。
覚えている限りですが、アカペラで歌った曲は、
- ひとり
- Promise
- 終わらない世界
- 星屑の街
- 誓い
- 永遠に
- One more day
- あたらしい世界
- Soul man
- 桜(コブクロ)
- さくら(森山直太朗)
- 雪の華(中島美嘉)
- TUNAMI(サザンオールスターズ)
などなど・・・
「ひとり」から「あたらしい世界」までは、ゴスペラーズの曲です。Soul Manもゴスペラーズがカバーされていたバージョンです。
もっとありました。残念ながら覚えていません。オリジナル曲もした事あります。でも、1曲とか2曲です。
プロを目指す決意をする
アカペラ活動が本格的にできるようになり。私は、ある気持ちが芽生えます。
プロになりたい
この時大学4回生。本来なら就職活動をしている時期。
私は、親にこの気持ちを話しました。
「しょうへいが決めた事なら頑張ってみたら」
なんて理解ある親なんだ!
自分の親ながらそう思うのと同時に感謝しました。
グループでの事なので、当然メンバーにも相談。
その時フリーター2人学生は私含め3人。
プロを目指すという方向で一致しました。特に揉めずにあっさりと。
琵琶湖ホールでゴスペラーズのライブを観て現実を知る
滋賀県に、琵琶湖ホールという大きなコンサート会場があります。
当時ゴスペラーズは47都道府県をまわるツアーをされており、滋賀県でその時初めてライブをするとの事。
これは絶対見たい。
無事チケットが取れて、初めて観に行く事に。
その時の席は3階席。でも十分です。
初めて観て、生の歌声に感動したのと、
改めてプロとの実力差を痛感しました。
最後のアンコール曲に「永遠に」を歌われました。曲の最後にノーマイクで歌うパフォーマンス。
あれは、鳥肌ものでした。だって、私3階席ですよ?
いろいろ活動した結果
プロを目指すという事で、ライブを中心に活動しました。やっぱりステージで歌ってなんぼという考えです。
クリスマスのイルミネーション会場、夏祭り会場、ライブハウス、時にはストリート。たくさんステージに立った気がしますが、今思えば、もっといろいろ出来たと思います。
結果、何も起こらず、時間だけが過ぎました。
その中でメンバーが6人になったり、入れ替わったりで、グループの環境に変化がありました。
その変化の過程で、メンバーと意見が合わなくなり、私はグループから脱退、アカペラ活動を辞めました。
今もよき友人
その後のメンバーとは、今も付き合いがあります。意見が合わなくなりましたが、それは音楽での事。別に喧嘩別れした訳ではないのです。
つい先日も、同じメンバーだった人の結婚式に行ってきました。他の元メンバーもいて、久しぶりの再会。楽しかったです。
今は、違うグループでアカペラ活動している人、東京で就職して、そこで音楽活動をしている人、就職して趣味としてダンスやアカペラを続けている人、様々です。
さいごに
アカペラ活動は、もっといろいろ頑張れる事があったのではないかと、今では思います。少し悔やむ気持ちがありますが、良い経験をしたとは思っています。
最近は、めっきり歌わなくなりましたが、趣味として音楽はできますので、また違う形でするかもしれません。
今、プロを目指している人。道のりは決して楽ではありません。自分に出来る事を精一杯やって、頑張って欲しいです。結果はどうあれ、人生の糧にはなるはずです。(上から目線みたいですいません)
このアカペラ活動に関しては、もっと書ける事がいろいろありますが、今回はこの辺でやめておきます。長くなるので(十分長くなりましたが)。
なんか、アカペラしていた事を書いていたら、久しぶりにアカペラしたくなった。
以上です。読んでいただき有難うございます。
ではまたどうぞ、宜しくお願いします。