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LIFE 〜毎日違う空色〜

脱腸の手術を受けたときのお話

人生

脱腸の手術をしたときのお話です

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元々脱腸の症状を持っていたけど、ゴスペラーズに憧れてアカペラを始め、腹式呼吸を多用するようになり脱腸の症状が悪化。あまりにも痛くなってしまったので26歳の頃に手術を行う事に、その時のお話。

 

脱腸っていうのは子どもに多い症状で、正式(?)名称は鼠径(そけい)ヘルニアという。

簡単に症状をお話すると、男性の大事な箇所の袋の部分に、腸が侵入してきちゃうような状況。

ひどくなるまでは、少し押せば簡単に元に戻ってくれたし、痛みも全然なかった。だからこそ放置していた訳ですが、それがいけなかったのかも。

歌を始めて腹部に力を入れるようになり、腸が袋へ侵入する頻度が増加。押しても戻りにくくなり、遂には痛みが。

痛むと立っているのもしんどいくらい、バイト中うずくまる回数が増えてしまった。

なんか締め付けられるような痛み。

放っておいたら生活でも支障がでそうなので、手術をすることに。

お医者さんのお話では簡単な手術なようで、説明中に重い雰囲気はまったくなく、気軽に聞いていた。何かあったときの同意書にはサインしたけど。同意書の内容読むと、不安になる。

 

手術当日、いくら簡単な手術でも緊張する。手術の経験なんてないので。

手術は局部麻酔で、意識がはっきりした状態で行うとのこと。「手術中の音が聞こえるのか、どういう気持ちで待っていればいいんだ」とか考えてた。

 

手術室に運ばれ、手術開始です。手術室はドラマで見るようなのとまったく一緒。

手術中、音楽を流してくれるとのこと。

大好きなゴスペラーズをリクエストしてみたら、CDがあるとのこと。ゴスペラーズのアルバム「Love Notes」だったと思う。

ゴスペラーズの曲を聴きながらなら待っていられるだろうと思ってるうちに、手術準備が進む。

体を横に向けて、背中の下の方だったかな?麻酔を注射。麻酔の効力が表れるまでしばし待機。

数分後、麻酔が効いているかを確認するため、下腹部をつねられる。

「これ感覚ある?」

「あります」

もう少し待って同じことする。

「これ感覚どう?」

「ありますね、、、」

ということで、もう一回麻酔を打たれることに。

そしてまた同じように確認。でもまた同じく感覚がある。

さらにもう一度麻酔を打たれた。この麻酔医様は私に何本麻酔をうつのだろう。そしてまたまた確認。やはり感覚がある。

「これはどう?感覚ある?」

「はい、あります」

お医者さんは少し考えた表情で黙る。そして、

「よし、いこ」

耳を疑う。「感覚あるっていいましたよ、何をおしゃってるんですかお医者様」という疑念を抱いてるうちに、下腹部にメスが入る。

「痛っ!!痛い!いってぇーー!」

経験したことのないような痛み。これが切られるという痛みなのか。血がお腹をつたって垂れ流れる感じもはっきりとわかった。

「痛み止め打ちながらするね」

痛みと戦っていたので、そんな事を言っていたような気がする。はっきり覚えていない。痛み止めが効いてるうちはもちろんまったく痛くない。でも効力が薄れてくると、またあの痛みがやってくる。手術中はその繰り返しで、ゴスペラーズの曲は何も耳に入ってこない。

痛みに耐えている私を見かねて、「全身麻酔に切り替えるね?」と提案される。

そこから記憶がなく、「終わりましたよ!」という大きな声で起きた。

病室で意識がはっきりしたとき、下半身がまったく動かないし、感覚もない。今頃局部麻酔が効いてるようだ。

 

麻酔があまり効いていない状態でまさかの手術開始、痛み止めを打ちながらの手術、そして全身麻酔への切り替え。予定時間20分〜30分の手術は、1時間半かかった。

「手術中は執刀医の判断に任せる」

同意書にサインするとは、こういうことか。

 

こんなことたぶん稀だと思うので、手術をこれから予定している方は怖がらないで。

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